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    世界標準のバレーボール入門 - ブロックシステム(2) バンチ・シフト&デディケート・シフトの導入 -

     2011-09-10
    前回は、ブロックの反応の仕方には3種類あることを示しました。
    今回は、ブロックの配置について見ていきます。

    ブロックの配置について、大きく分けて3パターンあります。
    1.デディケート・シフト
    2.バンチ・シフト
    3.スプレッド・シフト
    まずは動画をご覧ください。

    2006年の世界選手権の男子ブラジルのデディケート・シフトでのブロックです。
    セッターからレフト側の6mの範囲を3人のブロッカーで守っています。相手のWSの後衛からのはやいバックアタック(Bick)や前衛からのはやいサイド攻撃に対応しやすいのが特徴です。ただし、相手のライト側からの攻撃に対して、WSが追いつけるという高いブロック力が必要です。この配置で相手の攻撃に対応できていれば一番良い状況です。

    2007年のワールドカップの男子ブラジルのデディケート・シフトでのブロックです。
    デディケート・シフトから、相手のライト側の攻撃に対応しています。相手のライト側からの攻撃のテンポが遅ければ十分にデディケート・シフトで対応できます。


    2007年のワールドカップの男子ロシアのバンチ・シフトでのブロックです。
    ブラジルのデディケート・シフトのブロックと対比すると、前衛WSが相手ライト側に位置していることがわかります。

    2007年のワールドカップの男子アメリカのバンチ・シフトでのブロックです。
    先ほどのデディケート・ブロックに比べると、ブロッカーがコートの真ん中付近に集まって位置していることがわかります。相手の真ん中からの攻撃には強いのですが、両サイドからのはやい攻撃に対していかに対応するのかが課題となります。


    2010年の世界選手権の全日本女子のスプレッド・シフトでのブロックです。
    両サイドのブロックがMBから離れて、両サイドのアンテナに近いエリアに位置していることがわかります。
    相手の真ん中からの攻撃に対して弱くなります。

    スプレッド・シフトでのブロックは、世界標準の攻撃である後衛のWSによるはやいテンポでのバックアタック(Bick)に対して、脆弱なシフトです。(ほぼブロックが1枚になってしまう。)
    また、両サイドからの攻撃に対しても、比較的はやいテンポでの攻撃に対して、いわゆる「ブロックが割れる」状態になることが多々あります。

    攻撃側の立場に立ってみると・・・
    スプレッド・シフトの場合
    サイドからの攻撃の時にセットアップが短くなっても、正面のブロックが割れていることがある

    バンチ・シフトやデディケート・シフトの場合
    サイドからの攻撃の時にセットアップが短くなると、ブロックが待ち構えている。
    さらに、内側にはブロックがいるのでストレート側に打つ必要が出てくる→ミスの可能性が出てくる。


    ということになります。
    困ったことにスプレッド・シフトというのはチーム戦術として取り入れられることは少なく「選手が勝手にスプレッド・シフトにしてしまう」ことが多いのです。
    そのスプレッド・シフトになってしまうのを防ぐためには、チーム全体で高い意識を持ってバンチ・シフトやデディケート・シフトでのブロックを行うことが必要なのです。

    基本的には、デディケート・シフト>バンチ・シフト>スプレッド・シフトですので、攻撃側からすれば、デディケート・シフトにはさせたくない、できることならスプレッド・シフトにしたいということになります。

    次回は、前回の反応の仕方、今回の配置、さらにフロアディフェンスを組み合わせたトータル・ディフェンスについて。
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